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2013年6月16日 京都市交響楽団
第569回定期演奏会(京都コンサートホール 大ホール)

演奏曲目および評価

メンデルスゾーン/序曲「美しいメルジーネの物語」op.32
ベートーヴェン/交響曲第8番 ヘ長調 op.93
チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」

演奏者(指揮者・ソリスト)

管弦楽:京都市交響楽団
指揮:ユージン・ツィガーン

感想・短評

京響はよくマニアックな指揮者を見つけてくるもんだ。近年の京響の招聘ゲストを見てみると、若手の有望株指揮者やソリストが多い。他のオーケストラのように高名な人気指揮者やソリストが来ることが極端に少ない。個人的にはその方が面白いと思うのだが、ここまで成長した京響を一流指揮者の元で聴いてみたいという気持ちもなくはない。ゲルギエフとかデュトワを呼んでくるなんてことも夢みたい気持ちはある。今日の指揮者も聞いたことのない若手だ。しかも相当若い感じ。

1曲目のメンデルスゾーンは、知らない曲だったが、メンデルスゾーン節が随所に聴かれて初めて聴く曲とは思えなかった。印象に残る曲でもありませんでいしたが。。。ベートーヴェンはちょっと驚いた。京響は古楽器演奏だったっけ?!と思えるような強い弾き方でキビキビした爽快な演奏だった。テンポも速く突っ走る演奏だったこともあって「疲れた」。あまりにオロナミンCな演奏に笑ってしまうほどでした。若いことはいいことだ?たぶん。

後半はチャイコフスキー。京響はチャイコフスキー演奏を得意としていて、過去にも巨匠指揮者で名演を残している。そういう演奏と比較してやはり「青い」演奏だったと思う。ベートーヴェンのように快速演奏というわけではなかったのだが、朗々と歌うわけでもなく、起伏の激しい表情があるわけでもない。何となくつまらない演奏に思えた。ただ、オーケストラがうまいだけに聴きごたえはあった。久々に出くわしたが、第3楽章の後で拍手が起きたほどだ(そんなに新米客が多かったとは)。やっぱり第4楽章は悲壮感漂う深みが欲しかったですね。最後の拍手がなかなか出なかったことはうれしい誤算でした。

今日の公演は完売だったというが、まさか指揮者目当てだったとは思わない。曲目目当てというにはありふれてるので、何らかの方法で動員をかけていたんだろうな。空席を埋めるための努力としては評価できると思います。事務局も新規客の発掘に力を入れてるのかな?

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