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2005年7月18日 イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル
Four Seasons ピアノ・リサイタル Vol.2「夏色の輝き」(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

ショパン  ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」
ショパン  夜想曲op.48-1
ムソルグスキー  瞑想
ショパン  夜想曲 op.72-1
キュイ  前奏曲 op.64-16
キュイ  前奏曲 op.64-10
ショパン  ポロネーズ第6番「英雄ポロネーズ」
ムソルグスキー  組曲「展覧会の絵」

演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: イリーナ・メジューエワ

感想・短評

本当に久々のピアノリサイタル。マンガ「のだめカンタービレ」に影響されて、このところピアノ曲にはまりつつあるが、演奏会にはあまり足を運んでない。今日の演奏曲目はメジャー曲ばかりなので、のんびりと聴けそうだ。さて、ピアニストのメジューエワさん。確か日本人と結婚しているため、日本での活躍が目立つ。このシンフォニーホールでのシリーズも年4回立てになっているし。

ご存知のようにメジューエワさんは、小柄で色白で、いわゆるロシア美人。ピアノの音にもそれが良く表れていた。とても端正でオーソドックスなため、ピアノを習っている子どもたちが聴くには最適なのではないかと思った。特に良かったのが「夜想曲」。夢見心地で楽しめました。それとは反対にキュイは力強く、バランスもとれていたため聴いていてスカッとするものだった。反面、英雄ポロネーズは力強さがモノ足らず、女性的な英雄にとどまっていた気がする。おまけにこの曲の時だけ妙に金属的でキンキンしていたのはなぜなのだろうか?

後半は大曲「展覧会の絵」。力強さが足りるのか?と思ったのは無用の心配だった。非常にシンフォニックでスケールが大きい演奏を繰り広げていたからだ。『プロムナード』の美しさだけでなく、『ブィドロ』や『バーバ・ヤガーの小屋』などの力強いパートの迫力が凄まじいくらいだったので驚いた。特に『ブィドロ』以降の安定感は申し分なく、最後の『キエフの大きな門』に至っては、メジューエワさんのそれまでの弾き方とは異なり、音を踏みしめるような重心の低い弾き方になっていて、一層スケールが大きかった。

後半の演奏後は、アンコールも3曲演奏するなど、サービス精神もおう盛なメジューエワさんでした。

  メトネル  おとぎ話 op.34-2
  ラフマニノフ  練習曲「音の絵」 op.33-2
  ショパン  ノクターン第20番(遺作)

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