一度行ってみたかったがなかなか行くことがなかった大阪の「ザ・フェニックスホール」。このホールは何といっても街のど真ん中にあり、且つ、ステージがガラス張りで外が見えるのが特徴。アーチストによっては外を見ながら演奏が楽しめるという少し変わったホールである。今回の演奏会では、演奏中は外が見えないように壁が降りてきたが・・・
そのホールで聴くものといえばやはりリサイタル形式の小規模の演奏となる。今日はフランス歌曲ということでプーランク以外はほとんど知らないために眠くならないかが気になった。しかし14人ものソリストが入れ替わり立ち替わり演奏を披露するものだったので、以外と退屈せずに聴くことができた。曲として楽しかったのはプーランクの「愛の小径」、ハーンの「はなやかな宴」、ドビュッシーの「マンドリン」「ピエロ」。それ以外はよくある歌曲といったところか。
演奏者はみながんばっていたが、トリをつとめた松下さんがやはり別格。垣花さんも素晴らしかった。じっくり歌曲を聴くことがなかったのでリラックスして楽しく聴くことができた。
演奏前に係員がなにやらプラカードを持ってステージにたっていたため、なんだろう?と思っていたら「ケイタイ切るのを忘れないでね」という案内だった。こういう手法も注意を引くためには有効だなと思ったのだが、残念ながら演奏中にケイタイの音が・・・いい加減にしてもらいたいね。気分は害されるし、何より演奏者に失礼だ!そろそろホール自体もシールドをかまさなくてはならなくなってきたのだろうか?
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