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2001年1月13日 大阪フィルハーモニー交響楽団
第344回定期演奏会(フェスティバルホール)

演奏曲目および評価

武満 徹  フルートとオーケストラのための「ウォーター・ドリーミング」
バルトーク  ピアノ協奏曲第3番
シベリウス  交響曲第1番



演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: 若林 顕
指揮: 尾高 忠明

感想・短評

21世紀一発目の演奏会。フェスティバルに来るのも久々。今回は大きな間違いをしていた。バルトークを楽しみにしていたが、曲が始まるまでピアノ協奏曲第1番だと思いこんでいた。いきなり違う曲が始まるので驚いた。それはともかく、やっぱりこのピアニストは私の好みではない。昨年の京響でのベートーヴェン「皇帝」でも思ったが、決して下手というわけではない。上手いのである。しかし何か足りない。最近の演奏家は腕はいいが深みというか音の裏に隠れているようなものがなかなか上手く表現できていない気がする。今日もそんな感じで、ただ上手く演奏をこなしていた。演奏は民族色を出し、大フィルとしてもまずまずがんばっていたと思うが、やはり何かもの足らなかった。

メインはシベリウス。大フィルのシベリウスといえば、2年ほど前に朝比奈氏の指揮で第2番を聴いたが、あのときの出来の悪さは私の演奏会史上もっとも衝撃的なものとして記憶されている。今回は大丈夫なのだろうか。尾高さんだから期待して聴くことに。。。ホールのせいもあろうが、弦と管のバランスが良いとは言えない。今日はどうしてか、弦楽器のボリュームが不足している。それでも尻上がりに調子を上げ、最終楽章ではほぼシベリウスの世界を描いていた。オケの不安定感のため心から楽しめたというわけではないが、尾高さんの手腕により非常にまとまりのあるシベリウスになっていたのは嬉しかった。

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