関西を中心としたクラシックコンサート報告サイト「大音楽惑星」
Home Concert Report コンサートのススメ CD Review リンク集 kotarinette
 大音楽惑星 ホーム > コンサート報告 > 2010年 > 大阪フィルハーモニー交響楽団 第434回定期演奏会
クラシック・コンサート報告 コンサート報告
■年度別

■コンサートランキング
MANAITA.com
コンサート名・公演名

2010年1月21日 大阪フィルハーモニー交響楽団
第434回定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

エルガー/海の絵 op.37
エルガー/交響曲第2番 変ホ長調 op.63


演奏者(指揮者・ソリスト)

メゾ・ソプラノ:重松みか
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:尾高忠明

感想・短評

オール・エルガー・プログラムなので客席の埋まりも良くない。意欲的なプログラムなんだからもっと入ってもらいたいんだけど、やっぱり地味さは拭えないか。

意欲的とか言いながらも、最初の「海の絵」は実は初めて聴く曲。意外にCD出てないのよね。気に入ったのは第1曲と第2曲。疲れた身体には、波に揺られるような穏やかな音楽が実に心地よかった。重松さんの歌声は低くて、ちょっとシャンソン的な雰囲気があった。声量的にもの足らない気もしたが、こういう曲なら合ってるんでしょう。尾高さんの指揮はいつもながらとても丁寧で、エルガー指揮の第一人者にふさわしい風格を漂わせていた。終曲は「エニグマ」ライクで、いかにもエルガーって感じがして楽しかった。

後半は難曲の交響曲第2番。本当にいろんな旋律が入り混じっているような複雑な曲なので、聴いているほうも集中しないとただ流されてしまう。尾高さんは前半と同様に風格が感じられたものの、オーケストラの方が少し乱れがちだったか。重厚な大フィルのサウンドは堪能できましたが、もう少し細部までの精密が欲しかったかな?全体的には満足しましたが。

2010年コンサートカレンダーにもどる

Copyright