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2012年12月22日 大阪フィルハーモニー交響楽団
KEIBUN第九2012(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール)

演奏曲目および評価

ベートーヴェン/序曲「コリオラン」
ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調「合唱付」

演奏者(指揮者・ソリスト)

ソプラノ:小川里美
メゾ・ソプラノ:福原寿美枝
テノール:井ノ上了吏
バス:ジョン・ハオ
合唱:KEIBUN第九合唱団
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:井上道義

感想・短評

この演奏会がやってくるともう年の瀬だ。3年ぶり?に聴きに来た。今回の指揮はいよいよという感じのするミッキーこと井上氏。大フィルとの組み合わせではショスタコーヴィチの名演が数々思い浮かべる。年を重ねて巨匠の風格を備えてきたミッキーの第九は実に楽しみなものがある。

「コリオラン」は堂々とした演奏でなかなかの快演だったと思う。これまで気が付かなかったのだが、ふとオケのメンバーを数えていると、女性があまりにも多くなっていることに驚いた。特に弦楽器。第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン併せても男性は3名ほどしか数えられなかった。ヴィオラもしかり。大フィルの色も変わってきているのだろうが、力強さ・底力はまだまだ健在なので大フィルらしさは残っている。

第九の方の演奏もミッキーならではのスケールの大きさを感じるもので、特に第1楽章の力の入れようはすごかった。中間楽章は意外にあっさりと感じられたものの、しっかりフレーズをうたっているところはさすが。第4楽章は冒頭の力弱さが残念だった。その反面、ソリスト陣は立派だった。特にバスのハオは声量も十分で聴きごたえがあった。ソプラノの小川さんも良かった。合唱の方はいつもながらに200人もの大人数のため多すぎなのだが、迫力はそれなりなので楽しめたと思う。唯一、テノールパートは年配の人が多く、くすんだ声質になってしまっていたのは気になるところではあった。

演奏会後の合唱団員の解団式も覗いてみたが、ミッキーはじめソリスト陣も満足の出来だったようで、非常に雰囲気の良い中終わることができたようだ。ミッキーはやっぱり人気指揮者ですね。

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