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2010年6月19日 PMFオーケストラ
大阪公演(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

ショパン/ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
ブルックナー/交響曲第7番 ホ長調


演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール
管弦楽:PMFオーケストラ、PMFファカルティ
指揮:ファビオ・ルイジ

感想・短評

PMFも注目度低くなってきたのかなぁ。会場は6割ほどしか埋まってない。プログラムとしては悪くないし、話題のルイージが指揮となればそこそこの人気だと思ったのだが。そんな思いの中、演奏されたショパンは残念ながら平凡だった。冒頭から薄い旋律だなぁと思って聴いていた。聞き慣れない強弱のためか?ピアノも特に特徴が見つからない。第1楽章は慌て気味でバランスが悪く、必死に弾いているという印象だった。第2楽章は美しかったので良しとしよう(笑)。アンコールもあったが、機械的に弾いている感じがしてあまり気に入らなかった。よりによってバッハを選ぶとはね。「まだ早い!」と言ってしまいたくなりました。

後半は大好きなブルックナー。今年の5月末にブルックナーを訪ねて?というわけではないが、リンツに行っただけに何か特別な想いを持つようになっている。しかし、残念ながら今日の演奏はブルックナーらしさを感じることができないものだった。若いオケだからというわけでなく、息の長い独特の響きが聴かれなかったからだ。それでも、第2楽章は素晴らしかったと思う。やや曇ったモノクロな音色で朗々と歌う弦楽器は今日の聴きモノだった。チェロと2ndヴァイオリンが満足な音色を聴かせてくれた。ルイージの指揮も熱が入っていて、頂点に向かうスケール感は文句の付けようがなかった。金管ではトロンボーンの働きが良かったかな。ちょっと驚いたのは第4楽章。ブルックナーには禁じ手?ともいえるテンポ揺らしまくり作戦。なかなか面白かったです。好きとは言えませんでしたが(笑)。

全体的に荒さが目立ったにもかかわらず、若々しい思いきりの良さが聴かれなかったのは残念だった。選曲にもよるのだろうが、次回は痛快な演奏を期待したい。

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