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2011年8月2日 PMFオーケストラ
大阪公演(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
ワーグナー/楽劇 「トリスタンとイゾルデ」より“前奏曲”“愛の死”
ブラームス/交響曲 第2番 ニ長調 op.73



演奏者(指揮者・ソリスト)

クラリネット:スティーヴン・ウィリアムソン
管弦楽:PMFオーケストラ、PMFファカルティ
指揮:ファビオ・ルイジ

感想・短評

毎年恒例になっているPMFオーケストラの大阪公演。ただし、近年は観客の動員もあまり芳しくない。今日は2階席に座ったために会場全体の埋まり具合は分からなかったが、それなりに入っていたように思う。観客が入らなくなってきている原因はいろいろあると思うが、私はレベルの向上が今ひとつなことを挙げたい。

教育プログラムのため、一流の演奏を期待しているわけではないが、初期のころのPMFと比べて、若々しく荒削りながらもパワーで聴かせるような元気さを見いだせていない。今回のプログラムを見ても、元気に演奏できるようなモノではない。そうは言いながらも、最初のモーツァルトはなかなかに良い演奏でした。クラリネットのウィリアムソン氏が上手かったというのもあるが、弦楽アンサンブルが実によい響きを出していた。モーツァルト晩年の曲なので、そう元気さも必要がないからかな?

ワーグナーはもっと激しく聴かせてくれるかと思ったのですが、金管セクションの不出来によりあまり満足できなかった。もっと若々しい吼えっぷりを見せて欲しいぞ!ブラームスも同様だった。管楽器(特にホルン)はバランスが悪く、どうしてもそちらに耳が行ってしまった。フィナーレは盛り上がる曲なので、観客の受けは良かったが、終わりよければ全て良しとは思って欲しくない。若いなりの良い演奏を今後期待したいところだ。

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