スーパー・ガラ・コンサート。まさにスーパーなプログラムで、18時30分に始まった演奏が終わったのは22時。盛りだくさんすぎてちょっと疲れたか?
トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーンはトヨタのメセナ事業で続けられているもので、ウィーン・フィルなどで活躍している奏者を中心として構成されている。また、名古屋フィルとのジョイントオケとしても活躍している。まさに夢のオーケストラである。今回の演奏会は2005年愛知万博(愛・地球博)のパートナーシップ事業として行われる。
演奏の方は1つずつ挙げているとキリがないので総括することにするが、「音楽の万国博覧会」をテーマとして世界各国の音楽が選ばれている。ドイツに始まり、オーストリア、イタリア、スペイン、アメリカ、南米、日本・・・とさまざまな曲が用意されている。無茶苦茶といえば無茶苦茶だが「ガラ・コンサート」はこうでなくっちゃね?!
ウィーン・フィルのメンバーが中心だからさぞ・・・と言いたいところだが、さすがに少人数ではウィーン・フィルらしい響きにはならず、音響の悪いフェスティバルホールでは華麗には聞こえなかった。確かに実力はあるのでうまいんだけど。名古屋フィルとのジョイントでもホールを揺るがすほどのパワーはなかった。何かもの足らないのである。個々の演奏家についてみると、ソプラノのメルベートは素晴らしかった。さすがに今年のバイロイトで活躍しただけのことはあり、格の違いを見せつけた。テノールの吉田氏も素晴らしかった。「トランペット吹きの休日」ではウィーン・フィルのシューが素晴らしい音色を披露してくれたのがうれしい。
管弦楽のためのラプソディはアレンジバージョンで演奏された。それでもお祭り騒ぎで楽しかったがキレが今一つ。これだけ演奏しておきながらアンコールでシュトラウスIIの「美しき青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」の2曲も演奏され満腹状態に。これがシンフォニーホールだったらまた違う華麗な響きだったんだろうになぁ。それが残念。
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