改造作戦から1年(CPU交換からは約2年)。転機は意外に早く訪れてしまった。AppleがMacOS9対応マシンの販売を終了させるという情報が入ってきたのだ。改造計画で比較的快適な作業ができていたが、OS9が使えるマシンが無くなるというのは、さすがに一大事である。何しろアプリケーションから周辺機器にいたるまでOSX用で使用できるものは皆無だったからだ。今後も快適に使い続けるには・・・
思いはOS9が起動できる最後のマシンを手に入れることに変わった。市場にはOS9起動できる最後のモデルPowerMacG4(MDD)が出ようとしているところだった。しかし、この機種は問題が数多くあった。1つはOS9用のディスクがついていない。つまりこの機種用のOS9がインストールされているために、通常版のOS9はインストールできないのだ(付属のCDではインストールできるらしいが、OS9だけを入れることは不可能とのこと)。もう1つの難点は騒音の大きさだ。これらのことを考慮すると、OS9用のマシンとして最も完成されていたのは、1つ前のPowerMacG4(QuickSilver)だった。ちょうど在庫処分で値崩れしていたときだ。
決断は早かった。苦労して改造したPM7600の部品を売却して元手をつくり、実質10万円ほどでQuickSilverを購入した。これで当分は快適なOS9環境が保たれるはず。誰もがそう思っていた。しかし、この後、意外な方向に進んでいく。。。
OS9との決別。QuickSilverを手に入れ、OSX10.2をインストールしたあとは、もっぱらOSXでの使用になってしまったのだ。OSX用のソフトも増えていく。まったくOS9の出番がなくなってしまった。周辺機器もOSXで使用できるようにしたため、OS9は過去の遺産を楽しむだけのエミュレータのようになってしまったのである。Appleの術中にはまってしまったのか?はたまた時代の流れなのか?OS9との心中はウソだったのか?! こうして実質的にOS9との決別を余儀なくされたのである。
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